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2007年02月08日(木) 13時46分

湯沸かし器事故、パロマ側が和解提示を示唆読売新聞

 全国で21人の死者を出したパロマ工業(本社・名古屋市)製の湯沸かし器の一酸化炭素中毒事故で、北海道で起きた3件の死亡事故の遺族や関係者が、同社と親会社で販売元のパロマに総額約4億800万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が8日、札幌地裁(坂本宗一裁判長)であった。

 パロマ側は答弁書で「消費者に告知しなかったこと、回収しなかったことに過失はない」として、法的責任を全面的に否定し、請求棄却を求めた。

 一方、「不正改造を指導していないとの前提であれば、社会的責任から、和解を提示する用意がある」とも述べた。

 原告弁護団は閉廷後に記者会見し、「社会的責任と言っても抽象的」と述べ、当面は裁判でパロマ側の責任を追及する方針を表明した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070208it04.htm