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2007年02月08日(木) 00時00分

1施設は取り消し 三芳の産廃施設変更許可「虚偽申告で違法」 東京新聞

 三芳町の民間産業廃棄物処理場にある七施設の変更許可などは、虚偽の申請に基づいて出されたもので違法として、周辺住民七十三人が県に処理場内施設の許可取り消しを求めた訴訟で、さいたま地裁(豊田建夫裁判長)は七日、一施設について変更許可の取り消しを命じた。ほかの六施設については請求を棄却した。

 判決では、七施設のうち廃プラスチック類の破砕を行う一施設について、「処理能力を過小に申告している」と認定。「本来は設置許可が必要な施設であるのに、虚偽の申告によって変更許可だけで済ませたのは違法」とした。

 七施設を運営する石坂産業は、産廃業者が集まる通称「くぬぎ山」で最大手の業者。県庁で会見した原告代表の井草志乃さんは「たくさんの人たちが目に見えない恐怖に陥っている」とした上で、判決について「目的が少しでも果たせて良かった」と話した。

 上田清司知事は「判決内容を十分検討し、対応したい」とコメントした。

  (池田悌一)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/stm/20070208/lcl_____stm_____003.shtml