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2007年02月08日(木) 00時23分

関テレが捏造報告書、総務省「不十分」と再提出要求へ読売新聞

 フジテレビ系で放送された情報番組「発掘!あるある大事典2」の捏造(ねつぞう)問題で、番組を制作した関西テレビの千草宗一郎社長(63)は7日、社内調査の報告書を総務省近畿総合通信局に提出した。

 同省は報告書の内容が、過去の放送分を含め不十分だとして、再度の報告を求める方針を固めた。

 この日、千草社長は前身の番組を含め520本すべてを検証していく方針を示したが、報告書の内容については公表しなかった。

 また、自身の進退については、「今は原因究明と再発防止、信頼の回復にまい進するのが責務」と述べるにとどまった。

 関係者によると、報告書は40〜50ページの分量になるという。捏造が発覚した1月7日放送分「納豆のダイエット効果」の制作過程などのほか、▽納豆で若返る方法(昨年7月)▽みそ汁のダイエット効果(同2月)——など問題が指摘された過去の放送分についても、調査して報告したとみられる。

 同省では内容を精査、悪質性が認められれば厳重注意などの行政処分を決める。

 報告書は外部調査委員会(委員長=熊崎勝彦・元最高検公安部長)にも提出され、3月中旬をめどに結論を出す。関西テレビではこれを受け、検証番組を放送するとしている。

 千草社長は報告書を提出後、報道陣に「視聴者には全容を解明した上で報告したい」などと話した。

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070207i117.htm