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2007年02月08日(木) 10時53分

ご用心読売新聞

■同窓名鑑 購入勧誘はがき■

 県内の大学や公立高校の卒業生あてに、「同窓名鑑」を作るとして個人情報の記入を求め、購入を勧誘する往復はがきが相次ぎ届いている。はがきに載った連絡先に電話してもつながらず、確認が取れないといい、各大学、学校は「どのように利用されるのかわからない。学校では調査の委託もしていない」と、ホームページなどを通じて注意を促している。

 はがきは昨年夏ごろ、公立高校の卒業生らに届き始め、今年に入ってからは、甲南大や神戸松蔭女子学院大などでも確認されている。いずれも、受け取った卒業生や同窓会側から大学、学校に問い合わせが寄せられてわかった。

 各大学、学校によると、案内文には「学校・同窓会との関係はございませんが」とことわった小さな記述もあるが、はがきを一見すると、学校名と「同窓名鑑」という文字が目立つ体裁。大学や学校から委託を受けているかのような印象を与えるという。

 送り主は、いずれも大阪市内の業者。返信欄には、〈調査カード〉として▽氏名▽現住所▽自宅電話番号▽職業——などを記入するようになっており、作成後の名鑑(税込み1万1340円)の購入申込書も兼ねている。

 甲南大、神戸松蔭女子学院大では2、3年前に同窓会が正式な会員名簿を作成、配布しており、「この名簿が外部に流出し、卒業生にはがきが送付された可能性はある」とみている。

 県生活創造センターは「詐欺的行為とまでは言い切れないが、非常に問題の多い手法だと思う。送られた各人が名鑑の必要性をよく考え、判断してほしい」と呼びかけている。

■わざと追突 13台乗り逃げ■

 神戸市内と阪神間の高級住宅地周辺で、わざと高級車に車を追突させ、運転者が降りたすきに乗り込んで車ごと盗み去る窃盗事件が相次いでいる。昨年3月以降に神戸、西宮、芦屋市内で13台が被害に遭っており、県警は「追突されても車外に出ず、まず110番を」と呼びかけている。

 県警によると、神戸市灘区で昨年12月28日夜に発生したケースでは、広告代理店経営の男性(33)が運転するベンツに乗用車が追突、男性が降りたところで乗用車に乗っていた男が乗り込み逃走。芦屋市でも今年1月18日夜、同様の手口でベンツが盗まれた。ともに犯人は2人組で、追突した車もすぐ走り去っている。犯人はサングラスやマスクをつけていたという目撃情報もある。

 いずれの事件も、年式の新しいベンツをターゲットにしており、午後8時〜午前0時の間に発生。発生場所は高級住宅地の周辺が多いという。県警捜査3課は同一犯の可能性が高いとみており、「追突され、やむを得ない理由で車外に出る時も必ず施錠するなど警戒を」としている。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hyogo/news001.htm