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2007年02月07日(水) 12時12分

踏切のセンサー、作動せず 東武東上線ときわ台駅事故朝日新聞

 東京都板橋区の東武東上線「ときわ台」駅前踏切で6日夜、同区内の女性(39)と板橋署の宮本邦彦巡査部長(53)が電車にひかれた事故で、駅ホームに設置された非常通報装置が使われなかったことがわかった。また、踏切内の障害物を運転士に知らせるセンサーも、2人がいた場所の関係で作動しなかったという。

 東武鉄道によると、ホームには駅員や乗客が危険を知らせるための、押しボタン式非常通報装置が4カ所設置されている。ボタンを押すと駅周辺の電車に無線で危険を知らせる仕組みだが、ホームに駅員がいなかったこともあり、だれも押さなかったという。

 また、踏切には赤外線センサーがあり、遮断機が下り始めてから障害物を感知すると、近付く電車に信号で異常を知らせる。ひかれた2人は踏切から隣接した駅ホームの下に移動していたため、センサーは作動しなかったという。

 板橋署によると、踏切に入った女性は精神科への通院歴があるという。

http://www.asahi.com/national/update/0207/TKY200702070205.html