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2007年02月07日(水) 00時00分

「強い罪悪感なかった」朝日記者さらに2本盗用でクビZAKZAK

 朝日新聞社写真記者の記事盗用問題で、同記者がさらに読売新聞と新潟日報(新潟市)の記事計2本を盗用していたことが6日、分かった。朝日は同日、記者を諭旨解雇処分とするとともに、両社に謝罪した。

 朝日はこのほか、人事管理や記事出稿の責任を問い、武内健二ゼネラルマネジャー兼東京本社編集局長と山口百希・東京本社編集局写真センターマネジャーを減給し更迭、三浦昭彦上席役員待遇編集担当を減給とするなど計5人を処分した。

 盗用していたのは元写真センター新潟駐在の丹羽敏通写真記者(46)で、社内調査の結果、昨年4月の赴任以来の記事の出稿本数は計16本と判明、これらを精査して新たに2本を盗用と判断した。

 朝日によると、丹羽記者は1月21日付富山版の「祈り—冷水を浴びて」の記事を、1年前の昨年1月の読売新聞富山版から盗用。今年1月26日付名古屋本社・西部本社の夕刊社会面や同29日付新潟版に掲載された「暖冬で唐辛子移動」の記事は21日付新潟日報から盗用した。

 丹羽記者は1984年入社。甲府支局で1年間記者をした後はカメラマン一筋で、昨年4月新潟に異動するまでの約20年間記事を書く機会がほとんどなく、「写真にはこだわりがあるが、記事を書くことはプレッシャーを感じていた」と話しているという。

 最初は新潟総局のスクラップブックなどで朝日の過去記事を参考にしていたが、先月ごろから他紙の記事を参考にするようになったといい、他紙を盗用することについて「強い罪悪感はなかった」という。

ZAKZAK 2007/02/07

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_02/t2007020707.html