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2007年02月07日(水) 01時52分

記事盗用、朝日新聞社が編集局長ら更迭…新たに2件読売新聞


記事盗用問題で会見する朝日新聞社の三浦昭彦上席役員待遇編集担当(左)ら(6日、朝日新聞東京本社で)

 朝日新聞の写真記者が読売新聞の記事を盗用していた問題で、朝日新聞社は6日、この記者がさらに、読売新聞の別の記事と新潟日報の記事から計2件の記事盗用をしていたことを明らかにした。

 朝日新聞社は、記事を盗用した元東京本社編集局写真センター員・丹羽敏通記者(46)(1日付で東京本社管理本部付)を諭旨解雇処分とするとともに、丹羽記者の指導・監督を怠った管理責任を問い、武内健二・役員待遇ゼネラルマネジャー兼東京本社編集局長と山口百希・写真センターマネジャーを減給処分にした上で更迭した。

 同社によると、新たに分かった2件のうち、1月21日の朝日新聞富山県版の記事は、昨年1月21日の読売新聞富山県版に掲載された「大寒の滝で修行」の記事と酷似。また1月26日の朝日新聞名古屋本社、西部本社の夕刊社会面、1月29日の新潟県版に掲載された記事は、今年1月21日に新潟日報に掲載された「雪原 映える紅」から盗用されていた。調査に対し丹羽記者は、「文章を書くことに自信がなく、記事を書くことにプレッシャーを感じていた」と語っているという。

 このほか朝日新聞社は、三浦昭彦・上席役員待遇編集担当を減給処分、外岡秀俊・役員待遇ゼネラルエディター兼東京本社編集局長をけん責処分にした。武内編集局長の後任には、6日付で粕谷卓志・東京本社社会エディターを充てた。

 朝日新聞社は同日夜、三浦編集担当が記者会見し、「深刻に反省し、このような事態を二度と起こさないための態勢を早急に整える」と語った。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070206it15.htm