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2007年02月07日(水) 20時44分

朝銀信組関連ノンバンク側が逆転敗訴、連帯保証は無効読売新聞

 2001年に経営破たんした在日朝鮮人系金融機関「朝銀関東信用組合」の関連ノンバンクなど2社が、同信組を相手取り、同信組が連帯保証した約14億7000万円の支払いを求めた訴訟の控訴審判決が7日、東京高裁であった。

 江見弘武裁判長は、同信組側と2社が結んだ連帯保証契約について、「信組側の幹部が2社の利益を図るために行ったもので無効だ」と述べ、同信組側に計約4億2600万円の支払いを命じた1審判決を取り消し、2社の請求を棄却した。

 判決によると、同信組側は、関連ノンバンクなど2社が1989〜92年に行った3件の融資について、融資先の債務を連帯保証する契約を結んだが、01年に破たんした。1審・東京地裁は、同信組側敗訴の判決を言い渡したが、判決が確定すると金融機関の破たん処理を行う預金保険機構に支払い義務が生じるため、控訴審には同機構も参加。同信組側と2社側の契約について、「(破たんにより投入される)公的資金の獲得を狙ったもの」と主張していた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070207ic24.htm