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2007年02月07日(水) 20時38分

約100頭分の象牙密輸容疑、42歳と28歳兄弟逮捕読売新聞

 ワシントン条約で商取引が禁止されている象牙(ぞうげ)約3トン(約100頭分)が昨年8月、輸入貨物から見つかった事件で、大阪府警生活環境課は7日、同府岸和田市のパチンコ機器会社社長、多田博行(42)、弟で取締役の大助(28)両容疑者を関税法違反(無許可輸入未遂)容疑で逮捕した。

 調べでは、多田容疑者らは昨年8月下旬、インドネシアから大阪南港(大阪市住之江区)に入港した貨物船の積み荷のコンテナ約70個に、象牙計約100本を小さく切断するなどして隠し、輸入品目を「人造大理石」と大阪税関に申告して、密輸しようとした疑い。

 象牙の押収量としては過去最大量といい、多田容疑者らが密輸を繰り返していた疑いもあるとみて販売ルートの解明を急ぐ。

 2人は「象牙が入っているとは知らなかった」と容疑を否認しているという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070207i111.htm