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2007年02月07日(水) 00時00分

滋賀・彦根漁連元会長ら3人追送検 地元業者の採用迫る 中日新聞

 滋賀県彦根市漁業協同組合連合会の役員らによる不当要求事件で、職務強要罪などに問われている同連合会元会長藤野清被告(69)=奈良市南紀寺町=ら3人が、市内にスーパーを建設する施工主らに対し、工事が漁業に悪影響を与えないようにとの名目で、地元業者を使うように迫っていたことが分かった。県警は3人を強要と強要未遂の疑いで追送検した。

 ほかに追送検されたのは、いずれも建設業で滋賀県彦根市地蔵町、村長人之(46)と同市里根町、村長栄六(77)の両被告。

 県警などによると、3人は彦根市の琵琶湖岸近くに大型スーパーの建設計画があることを知り、2004年春、スーパーや建設会社の関係者に対し、知り合いの地元業者を下請けに入れるように強要するなどした疑い。

 藤野、人之両被告は、市漁連の組合印を偽造したとして、昨年10月に逮捕された。その後、独立行政法人「水資源機構」の琵琶湖開発総合管理所に、工事を特定の会社に発注するように迫ったり、同県東近江市の建設会社から1500万円を脅し取ったりしていたとして、職務強要と恐喝罪で起訴されている。東近江市の事件では、栄六被告も恐喝罪で起訴されている。


http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20070207/mng_____sya_____016.shtml