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2007年02月07日(水) 20時46分

関西テレビ、捏造問題で総務省に報告書 内容は非公表朝日新聞

 フジテレビ系で放送された「発掘!あるある大事典2」(すでに放送打ち切り)のデータ捏造(ねつぞう)問題で、制作した関西テレビ(大阪市)は7日、「納豆ダイエット」(1月7日放送)の回で発覚した研究者の発言や実験の捏造について、総務省近畿総合通信局に報告書を提出した。だが、内容は公表せず、報道機関から捏造疑惑を指摘された他の回についても、報告書に盛り込んだとしながら、捏造を認めたかどうかは明らかにしなかった。

報告書の提出後、報道陣の前で頭を下げる関西テレビの千草宗一郎社長=7日午後5時すぎ、大阪市中央区で

 同日夕、関西テレビの千草宗一郎社長が、近畿総合通信局を訪れ、武内信博局長に報告書を手渡した。

 報告後、千草社長は報道陣に「1月7日放送分の事実関係と、報道機関から指摘され社内調査で判明した分について報告した」と説明した。だが、その詳細に関しては、「(外部有識者による)調査委員会で、より客観的に検証してもらってから報告したい」と繰り返すにとどまった。

 自身の進退についても、「信頼の回復に向け、原因究明と再発防止に努めるのが責務」とし、明言しなかった。

 関西テレビは1月20日に捏造発覚を発表。その後、社内調査班や、外部の有識者で構成する調査委員会を発足させ、調べを進めている。同月29日に中間報告を公表したが、菅総務相から「十分ではない」として、電波法に基づいて再報告を求められていた。

http://www.asahi.com/national/update/0207/OSK200702070064.html