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2007年02月07日(水) 17時54分

ビル管理談合常態化か 県警発注業務摘発各社が受注継続図る?読売新聞

 県警本部発注業務を巡る談合事件で、競売入札妨害容疑で役員ら2人が逮捕された郡山市のビル管理会社「太陽興産」ら業者は、各社が請け負っている業務を継続して受注する方向で談合を繰り返していた疑いが強いことが6日、関係者の話でわかった。

 郡山北署と県警捜査2課も郡山市などのビル管理業界で談合が慣例化していたとみて、50か所以上に及ぶ関係先から押収した資料の分析を急いでいる。

 逮捕容疑になった2005年3月の同業務の入札に参加した7社のうち、太陽興産を含む4社は、官発注工事の受注に意欲と能力があることを証明する地元の「官公需適格組合」に加盟。関係者によると、組合の加盟業者を中心に落札業者が決まり、その業者が入札価格の設定や各社への連絡を行う。担当者間で「この業務はうちが継続して請け負っている」といったやり取りがあり、規模の大きな会社が優先的に受注することが多かったという。関係者は「郡山市発注業務では特に談合が多い」とも指摘している。

 県警本部発注の業務を巡っては、少なくとも2件の清掃業務で04〜06年の落札業者が同一で、うち1件では3年連続で落札額が同額だった。指名競争入札の指名業者は「公平性や競争性を考慮して選ぶ」(県警会計課)とされるが、05年の郡山運転免許センターの庁舎管理業務のように前年と顔ぶれが変わらないケースもあり、談合の温床になっている疑いもある。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukushima/news001.htm