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2007年02月07日(水) 10時43分

ウォルマート相手に原告150万人 史上最大の集団訴訟朝日新聞

 米小売り最大手ウォルマートの女性従業員が、給与や昇進面で男性に比べて差別的な待遇を受けたとして、同社に損害賠償を求めている訴訟で、サンフランシスコの米連邦高裁は6日、04年のカリフォルニア州連邦地裁の決定を支持し、集団訴訟として扱う判断を下した。

 98年以降に働いたことのある女性従業員約150万人が原告対象者になり、米国の人権に関する集団訴訟では過去最大。ウォルマートは同日、高裁判断を不服として上訴する方針を明らかにした。

 この訴訟は元従業員らの女性6人が01年に提訴。04年6月に地裁が集団訴訟として認めたが、ウォルマートが上訴していた。集団訴訟になれば賠償額が巨額にのぼる可能性がある。

 6日上訴する方針を発表したウォルマートは「高裁判断は、経費を引き上げる措置を求めるものではない」と当面は制度改正などをしない方針も明らかにした。

http://www.asahi.com/international/update/0207/008.html