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2007年02月07日(水) 16時31分

無認可保育所の6割、基準に達せず ベビーホテルは8割朝日新聞

 無認可保育所の約6割が、保育士らの配置や施設整備などの基準に達していないことが、厚生労働省の調べで分かった。夜8時以降の保育や宿泊保育などが可能なベビーホテルに限ってみると、基準に達していない施設は約8割だった。

 全国の認可外保育施設(無認可保育所)は昨年3月末現在、7178カ所(前年比2カ所増)で、利用する子どもは約17万9700人(同約900人増)。無認可保育所向けの「指導監督基準」はベビーホテルでの死亡事故をきっかけに、01年度から導入された。認可保育所の基準と比べて緩やかだが、保育士と看護師を合わせた従事者数、入所時と年2回の健康診断、保育室の広さなどを定めている。

 都道府県などが05年度に立ち入り調査をした約5880カ所のうち、指導監督基準に達していない施設は約62%にのぼった。都市部に多いベビーホテルに限ると、約77%が基準に達していなかった。

 こうした傾向はここ数年続いており、同省保育課は「新規参入や撤退が激しく、利益追求の体質も影響しているのではないか」と分析。都道府県を通じて、改善指導する。従わない場合には、閉鎖などの命令も適用する。

http://www.asahi.com/life/update/0207/005.html