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2007年02月07日(水) 03時01分

「あるある」捏造、関西テレビ社長の辞任見通し強まる読売新聞

 フジテレビ系で放送された情報番組「発掘!あるある大事典2」のデータ捏造(ねつぞう)問題で、関西テレビ放送の千草宗一郎社長(63)が責任を取って辞任する見通しが強まった。

 千草社長は7日、電波法に基づいて総務省へ事実関係を調査した報告書を提出する。その中で、納豆の効能に関する1月7日放送分以外でも、疑惑を呼ぶ内容があった。

 また、関西テレビは「発掘!あるある大事典2」を放送していた日曜午後9時台の全国放送枠の番組制作から撤退することを決めており、広告料など「30億円程度の減収」(関係者)につながるため、社内でも批判が高まっている。

 テレビ放送に対する国民の不信も強まっている。今後、千草社長が国会に招致されるとの見方もあり、責任を問う声が一段と高まることも予想される。

 関西テレビは経営陣の責任について、捏造問題を検証する外部調査委員会(委員長=熊崎勝彦・元最高検公安部長)が3月中旬にまとめる結果を見て最終的に判断する考えだ。

 千草社長は1月27日に大阪市内で記者団に対し、「信頼回復にまい進したい」と自らの進退への言及を避けていた。

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070207i301.htm