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2007年02月06日(火) 00時00分

トライアル発注、全国ネット設立朝日新聞

 地元の中小企業が開発したユニークな製品を自治体が試験的に購入したり、良さを認定したりする「トライアル発注制度」の全国ネットワークが5日発足し、東京で設立総会が開かれた。ネットワークには北海道から沖縄まで37道県が参加。優れた技術がありながら、知名度不足で販路を拡大できない中小企業の支援を目指す。

 03年に制度を導入した県が呼びかけた。総会後にあったフォーラムでは、「刺しても痛くない注射針」などを開発した岡野工業(東京)の代表社員岡野雅行さん(73)が「めざせ!オンリーワン企業」と題して講演。「初めから実績のある会社はない。小さな会社でも、技術があれば大手企業を振り向かせることができる」と話した。

 講演の後は、企業同士の交流会があり、トライアル発注を受けた企業が自社製品をプレゼンテーション。蓄光顔料を混ぜた上薬を塗ることで、暗いところで光を放つ「光る有田焼」を開発した鷹山工房(有田町)の山下靖弘社長(31)は「いいPRになった。他県での販売促進に期待したい」。

http://mytown.asahi.com/saga/news.php?k_id=42000000702060001