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2007年02月06日(火) 22時20分

東武東上線で女性と、助けようとした警察官巻き込まれる 朝日新聞

 6日午後7時半ごろ、東京都板橋区南常盤台1丁目の東武東上線「ときわ台」駅前踏切(警報機、遮断機付き)で、線路内に入った同区内の女性(39)と助けようとした男性警察官が、電車にひかれた。東京消防庁によると、警察官は全身を強く打つなどして意識不明、女性は骨盤などを骨折し、意識はあるが重傷だという。

事故の起きた踏切で通行の規制にあたる警察官=6日午後10時14分、東京都板橋区南常盤台1丁目で

事故現場

 警視庁などによると、警察官は同駅前の板橋署常盤台交番に勤務する宮本邦彦巡査部長(53)。宮本巡査部長は、交番にいた際、「線路内に入り込んだ女性がいる」と通行人から通報を受けた。いったんは女性を交番に連れてきたが、女性は交番から出て行って再び踏切に立ち入ったという。

 女性は警報機が鳴り出しても立ち止まっていたため、宮本巡査部長は後を追って線路内に入った。踏切に隣接した駅ホームの下にある待避スペースに女性を移動させようとしたが間に合わず、2人ともホームに入ってきた電車に巻き込まれたという。

 電車は池袋発小川町行きの急行(10両編成)で、ときわ台駅は通過予定だった。運転士は、線路内に男女2人がいたため急ブレーキをかけたが間に合わなかった、と話しているという。

http://www.asahi.com/national/update/0206/TKY200702060429.html