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2007年02月06日(火) 20時17分

菓子工場の一酸化炭素中毒、排気不足の可能性 新潟朝日新聞

 新潟市大渕の菓子メーカー「大阪屋」の本社工場で3日、給湯器が不完全燃焼を起こし、従業員10人が一酸化炭素中毒で病院に運ばれた事故は、本来は垂直方向に伸ばすべき給湯器の排気筒が、水平方向にしか伸びておらず、吸気口もないなど設置の不備が重なり、十分な排気ができなかったことが原因だった可能性が高いことが6日、新潟県の調べで分かった。

 県消防課の調べでは、この給湯器の場合、温まって上昇する排気を逃すため、筒を垂直方向に最低80センチ伸ばすことが必要だが、この排気筒は高さ40センチの位置で水平方向に設置されていたため、排気が十分進まなかった可能性が高いという。

 給湯器はパロマ工業製の業務用瞬間湯沸かし器「PH—81M」。同社は県の調査結果について、「県警の捜査が続いているので、その結果を見守りたい」とし、大阪屋は「設置に不備があり、事故の責任は当社側にある」と話している。

http://www.asahi.com/national/update/0206/TKY200702060417.html