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2007年02月06日(火) 00時00分

新システムで不具合 市の震度データ県に送れず 東京新聞

 川崎市は五日、千葉県北西部を震源に四日夜に起きた地震で、市の設置した地震計の震度データが市危機管理室から県安全防災局に送信されず、気象庁にデータが届かないトラブルがあった、と発表した。

 同市では二〇〇五年四月に同様のトラブルが起きたが、調査の結果、市から県にデータ送信する通信装置が老朽化したことによる不具合と判明。その改善策として昨年十二月中旬に新しい通信システムに更新したばかりだった。

 市危機管理室によると、地震計は市内十二カ所にある。このうち市が設置したのは十カ所で、残りは気象庁などが設置。

 四日の地震で、気象庁が発表した震度情報に、揺れを観測した市設置の地震計七カ所のデータが含まれておらず、トラブルが起きていたと判明した。職員が調べたところ、県にデータ送信されていなかったことが原因だった。地震発生から約十五分後、職員が県に口頭でデータを伝え、システムも約三時間後に普及した。

 データ送信用のプログラムが停止した可能性が高く、同室が原因を調べている。新システムを導入後に観測したこれまで計七回の地震ではトラブルはなかった。 (飯田克志)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20070206/lcl_____kgw_____003.shtml