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2007年02月06日(火) 20時51分

村上被告公判、ライブドア・熊谷被告が検察の主張否定読売新聞

 ニッポン放送株を巡るインサイダー取引事件で、証券取引法違反の罪に問われた村上ファンド元代表の村上世彰(よしあき)被告(47)の公判が6日、東京地裁で開かれ、ライブドア元代表取締役・熊谷史人被告(29)の証人尋問が行われた。

 熊谷被告は、「当時のライブドアの財務体質では、金を貸してくれる金融機関はなく、ニッポン放送株の大量取得は不可能と思っていた」と、弁護側の主張に沿う証言をした。

 検察側は、ライブドアが村上被告に株の大量取得方針を伝えたのは2004年11月8日と主張している。

 これに対し、熊谷被告は、ライブドア前社長・堀江貴文被告(34)が05年1月6日の会議で、同放送株のTOB(株式公開買い付け)に関する話を切り出そうとした際、村上被告が「ちょいちょいちょい、TOBみたいな話するな」と制止したというエピソードを明かし、「(村上被告は)インサイダー取引に抵触することを気にしていると思った」と証言。その上で、ライブドアが株の大量取得方針を伝えた時期について、「早くても1月6日か同月下旬」と述べ、検察側の主張を否定した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070206i414.htm