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2007年02月06日(火) 14時35分

三菱ふそう再リコール、社長と会長を減俸処分へ読売新聞

 三菱ふそうトラック・バスは6日、先月発表した大型トラックなど約5万6000台のリコール(回収、無償交換)に対する懲戒処分として、ダイムラー・クライスラー出身のハラルド・ブルストラー社長と、江頭啓輔会長を減俸とする方針を固めた。

一連のリコールで、ふそうの社長、会長が懲戒処分を受けるのは初めてとなる。

 ふそうは6日、国土交通省にリコールを正式に届け出た。処分はそれを受け、後日発表する。減俸の程度、期間については調整中だが、前回2004年の大規模リコール(対象約24万台)の際に執行役員2人に行った「3か月間、30%減俸」を参考に決める。品質保証担当の長谷川直哉副社長も処分対象となる見込みだ。

 ふそうは昨年9月と先月、今回とは別の欠陥に関してリコールが遅れたなどとして、国交省から業務改善指示を受けており、その引責も処分に含める。ふそうは、母子3人の死傷事故などに関して行った前回の大規模リコールの際も、社長と会長の処分は行っていない。しかし今回、大規模リコールを再発させたことや、前回のリコールで「十分な強度がある」として対象外とされた交換用部品にも強度不足が判明したことを重視し、トップの経営責任を明確化することにした。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070206i106.htm?from=main1