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2007年02月06日(火) 00時00分

融資名目4億4000万詐取 東京地検、ベンチャー企業社長逮捕 中日新聞

 ごみリサイクルのベンチャー企業「イー・エス・アイ」(東京都中央区)が、銀行や取引先から融資名目で現金など約4億4000万円をだまし取ったとして、東京地検特捜部は5日、詐欺容疑で同社社長の神奈川県藤沢市辻堂、京塚光司容疑者(62)を逮捕した。

 調べによると、京塚容疑者は2003年6月、取引先に4億円近い売掛債権があるように装い、それを担保に銀行から約1億3000万円の融資を受け、04年2月にも同じ手口で約1億3000万円をだまし取った疑い。

 さらに04年3月、大手パチンコメーカーの子会社に対し「資金繰りが苦しいので約束手形を振り出してほしい。取引先への売掛金を回収すれば返済できる」と持ちかけ、計約1億8000万円の約束手形18通をだまし取った疑い。

 イー・エス・アイは2000年1月に設立。スーパーなどから出る生ごみを堆肥(たいひ)化し、堆肥で栽培した野菜を再びスーパーで販売する事業や生ごみ処理機の販売を展開したが、04年4月、事実上倒産した。


http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20070206/mng_____sya_____004.shtml