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2007年02月06日(火) 12時24分

セイクレスト元課長、証取法違反容疑で再逮捕 大阪府警朝日新聞

 ジャスダック上場の不動産会社「セイクレスト」(大阪市淀川区)の社員らによる同社株売買をめぐるインサイダー取引事件で、同社が業績予想を上方修正した際にも公表前に同社株を購入した疑いが強まり、大阪府警は6日、同社の元経営企画室課長、榊山周一郎容疑者(34)=証券取引法違反容疑で逮捕=を同容疑で再逮捕した。また、05年12月に同社が株式分割を公表する以前に不正に同社株を購入したとして、証券取引法違反容疑で、元同社員大澤憲嗣容疑者(34)=大阪市都島区=を逮捕した。

 捜査2課の調べでは、投資家向け情報開示の担当者だった榊山容疑者は、同社が06年3月16日に有価証券売却益などで事前の業績予想を上方修正することを事前に把握。同社の株価が上昇することを見越して、知人の妻名義で同社株111株を購入した疑い。その後、売却し約1000万円の利益を得ていたという。

 大澤容疑者は同社が05年12月に1株を5分割することを公表した際、事前に榊山容疑者から分割情報を聞き、同社株20株を購入した疑い。約530万円の利益を得ていたという。

http://www.asahi.com/national/update/0206/OSK200702060024.html