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2007年02月05日(月) 00時00分

ゲーム時間守らない小2息子読売新聞

 30代主婦。小学校2年生の長男とテレビゲームの付き合い方について悩んでいます。

 昨年末に、ゲーム機を購入しました。「ゲーム機は母親が管理し、遊ぶのは1日30分」という約束でした。息子は、縄跳びや球技が大好きだったのですが、その後、ゲームが最大の関心事になってしまいました。家の手伝いや妹の面倒を見ることも、おざなりになりつつあります。

 週末は息子を、サッカーや外遊びに連れ出しますが、今や男の子の遊びの中心はゲーム。子どもたちは集まってはいても、一人一人別々にゲームをしています。「死ね!」「やれっ!」という声も聞こえてくるので、私はどうしても嫌悪感を持ってしまいます。

 ゲームをする、させないで、息子とけんかになることもしばしばです。今後どうすればいいのか、アドバイスをお願いします。(東京・K子)

 テレビゲームとの付き合い方は、同じ年ごろの子どもを持つ親の多くが頭を悩ませている問題です。最初に「1日30分」とお母さんと約束をして持たせたことは適切だったと思いますが、子どもには一度交わした約束を守る大切さをしっかり教えましょう。

 しかし、強圧的にしかって、守ることだけを強制してはいけません。1日30分と決めた根拠を説明し、テレビゲームについてあなたが感じている問題についても根気よく伝えて下さい。

 同時に、真剣に子どもの言い分に耳を傾ける態度も必要です。一度決めたルールは絶対に変えないとかたくなに主張する必要はありません。状況によって変える柔軟な発想も時には必要です。変える過程でよく話しあい、相互の言い分を尊重する信頼関係をはぐくむ契機としましょう。

 相互に納得して再度決めたルールは守り、手伝いや妹の世話をしてくれたときは精いっぱいほめてあげて下さい。小2になれば、自分で生活リズムをコントロールし、それができたときの満足感を徐々に体得していくことが大切です。

 (大日向 雅美・大学教授)

http://www.yomiuri.co.jp/jinsei/kazoku/20070205sy11.htm