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2007年02月05日(月) 00時00分

思い思いに、「青梅」満喫 朝日新聞

 第41回青梅マラソン(東京都青梅市など主催)は4日、10キロと30キロの部に全国各地から集まった計1万5652人が出走。青梅市から奥多摩町の多摩川沿いのコースを、思い思いのペースで駆け抜けた。2週間後に初開催される「東京マラソン」の抽選に漏れた参加者も多く、「東京」への未練の声も聞かれた。

 メーンの30キロの部には1万1385人が参加。晴れ渡った青空のもと、約10分かけて、全員がスタートを切った。

 沿道では太鼓を披露したり、ドラえもんやアンパンマンのかぶり物をかぶったりして、多くの市民が声援を送った。

 例年、「2月の第3日曜日」が「青梅」開催日だったが、今回は「東京」が同日に初開催するあおりを受けて日程を変更した。

 定員3万人の3倍を超える約9万5千人が応募した「東京」の人気ぶりに、参加者不足も懸念されたが、「東京」落選組を抱え込む形で、昨年並みの参加者を確保した。

 スターターを務めた石原慎太郎知事はスタート後、記者団に「東京マラソンが悪者になってしまい、青梅の人に申し訳ない。開催日決定については『2月しか空いていない』ということだった。来年、日程をずらすことはやぶさかでない」と語った。青梅市の竹内俊夫市長も「両大会が共存共栄していくことが大切だ」と述べた。

 初参加の静岡県下田市、公務員藤井久美子さん(34)は、「東京」の落選通知を受け、急きょ、参加を決めた。「東京マラソンに向けて調整してきて、同じ時期に開かれるレースだったので…。でも自然いっぱいのコースで楽しく気持ちよく走れた」。同じく初参加のさいたま市大宮区、会社員中村新次郎さん(29)も「やっぱり『東京』には出てみたい。でも『青梅』の声援は、すごかった」と話した。

 秋田県由利本荘市から6回目の参加の会社員佐藤幸子さん(50)は「『青梅』はランナーの祭典として秋田でも有名。『東京』にも出てみたいが、両方の大会がうまく存続して欲しいですね」と話した。

http://mytown.asahi.com/tama/news.php?k_id=14000000702050003