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2007年02月05日(月) 20時20分

「薬害肝炎訴訟」新たに33人提訴…原告160人に読売新聞

 出産時などに止血剤として投与された血液製剤でC型肝炎ウイルスに感染したとして、患者らが国と製薬会社を相手に損害賠償を求めた「薬害肝炎訴訟」で、新たに33人が5日までに、東京など4地裁に計19億8000万円を求める訴えを起こした。

 原告の内訳は大阪と福岡が各11人、東京7人、名古屋4人で、20〜60歳代の男性5人、女性28人。これで同訴訟の原告は計160人となった。

 同訴訟では、大阪地裁が昨年6月、福岡地裁が同8月、いずれも国や企業の責任を認めて賠償を命じた。3月23日には東京地裁で判決が言い渡される予定で、山西美明・大阪弁護団事務局長は「被害者の掘り起こしを進め、大阪、福岡に続いて東京訴訟が勝訴すれば、全面解決に向けて一気に動きたい」と話している。

 一方、全国の原告、支援者ら約1500人は4日、問題の早期解決を目指して「薬害肝炎訴訟を支える会・全国ネット」を結成した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070205i213.htm