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2007年02月05日(月) 20時45分

関西テレビ、日曜9時台から撤退 「あるある」捏造で朝日新聞

 生活情報番組「発掘!あるある大事典2」(すでに放送打ち切り)でデータ捏造(ねつぞう)が発覚した問題で、関西テレビ(大阪市)は5日、同番組が放送されていた日曜午後9時台の全国ネット枠の自社制作をやめることを明らかにした。

 フジテレビ系の日曜日午後9時台は、79年10月に始まった「花王名人劇場」以降、花王(本社・東京)が単独でスポンサーとなり、関西テレビが制作を担当。80年代の漫才ブームのきっかけとなった演芸番組や、ドラマ「裸の大将」シリーズなどをヒットさせてきた。

 96年10月から「発掘!あるある大事典」、04年4月からは後継の「2」を制作。平均視聴率15%前後を維持する同局の看板番組だった。

 全国ネット番組はローカル番組よりもCM単価が高く、特にゴールデンタイムの番組は大きな収入源。06年9月中間期の同局の全国ネット番組売上高は約85億円で、売上高全体の24%を占めた。同局は、「あるある」やフジテレビとの共同制作を含め6本の全国ネット番組を制作していた。

 同局によると、2日に開かれたフジテレビ系列27局の東京支社長会の席上で、関西テレビ側から「視聴者やスポンサーの信頼を裏切り、放送界全体にも迷惑をかけた。深く反省し一つのけじめとして、長年、制作とセールスの責任を担ってきた枠を系列ネットワークに返上する」と申し出て了承されたという。

 4月からの新番組については、フジテレビが制作するとみられる。

http://www.asahi.com/culture/update/0205/021.html