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2007年02月05日(月) 19時11分

京セラ、太陽熱温水器を無料修理 ガラス落下8件朝日新聞

 京セラは5日、屋根に取り付ける太陽熱温水器「H—220」のカバーガラス(縦1.5メートル、幅1メートル、重さ11キロ)の落下が8件あったため、4909台を無料で点検・修理すると発表した。けが人などは出ていないが、隣家の屋根を壊すなどのケースが2件あった。02年から発生しており、伊藤雅章広報室長は「対応に甘さがあった」と陳謝した。

 大阪市の住宅設備会社が91年3月から96年10月まで生産し、京セラがソーラー商品などを扱う販売店を通じて、首都圏や西日本地域の28都府県で販売した。太陽光を受けて温水をつくる集熱器を覆うガラスを固定する鋲(びょう)が雨水で腐食し、ガラスが屋根沿いに滑るようにして落ちることがあるという。

 02年8月に鹿児島市、9月に京都府京丹後市(旧峰山町)で相次いで落下した。京セラは設備会社に問い合わせたが「設計上問題がない」とされた。しかし、05年に1件、06年に5件落下し、独自調査で設計上の問題と判断したという。問い合わせ窓口は、0120・924・622(午前9時〜午後8時)。

http://www.asahi.com/national/update/0205/OSK200702050045.html