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2007年02月05日(月) 18時46分

33人が4地裁に追加提訴 薬害C型肝炎訴訟朝日新聞

 血液製剤「フィブリノゲン」などを投与され、C型肝炎ウイルスに感染した患者が国と製薬会社に損害賠償を求めた薬害C型肝炎集団訴訟で、新たに20〜60代の計33人(女性28人、男性5人)が5日、計19億8000万円の賠償を求めて大阪、東京、名古屋、福岡4地裁に提訴した。この追加提訴により、原告総数は5地裁・2高裁で計160人、賠償請求総額は約98億2000万円になった。

 追加提訴の内訳は大阪と福岡両地裁が各11人、東京地裁7人、名古屋地裁4人。訴訟をめぐっては、大阪、福岡両地裁が昨年、国と製薬会社の責任を認める判決を言い渡し、原告、被告双方が控訴している。東京地裁が3月23日、名古屋地裁が7月31日に一部の原告に対する判決をそれぞれ言い渡す予定。

 原告側弁護団は提訴後、国が被告となった原爆症認定訴訟、トンネルじん肺訴訟、中国残留孤児訴訟の各原告・弁護団と合同で3月5日に東京都内で開く集会「厚生労働省よ更生せよ〜放置される被害者たち〜」への参加を呼びかけた。集会の問い合わせは野間法律事務所(03・5363・6707)へ。

http://www.asahi.com/national/update/0205/OSK200702050044.html