福島県警が男性を誤認逮捕　落書き容疑で（朝日新聞）

2007年02月04日(日) 22時37分

　福島県警は４日、同県郡山市内のビルなどで落書きしたとして、同市内の自営業の男性（３０）を器物損壊容疑で誤認逮捕した、と発表した。男性は、同日釈放された。男性は１月２７日に同容疑で郡山署に逮捕されたが、家族らと一緒にいたことが明らかになったという。

　県警によると、男性は昨年１１月に同市中町の雑居ビル２階の踊り場にある分電盤に落書きをしたとして、知人の同市桑野２丁目、衣料品店店長深沢青史郎容疑者（２５）とともに逮捕された。

　男性は逮捕当時、容疑をいったん認めたが、その後、否認に転じたという。数日前、弁護士から事件当日、男性が親類宅で過ごしていたという申し出があったという。

　現場の防犯ビデオには深沢容疑者とともに落書きをするもう１人の男の映像が映っており、男性に容姿が酷似していたとしている。

　郡山署の蓮沼真一副署長は「男性と家族にはおわびしたい。今後は、適正捜査に努めるよう徹底する」としている。