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2007年02月03日(土) 00時00分

〈TV端会議〉背広姿の木村、「ハケン」篠原が好評朝日新聞

 今季鳴り物入りではじまった連続ドラマ「華麗なる一族」。金融再編を背景にした財閥一家の物語ですが、万俵鉄平を演じる木村拓哉にこんな感想が寄せられています。

 「背広姿、なんてかっこいいのでしょう。うまくいかずにへこんだり、励まされてちょっと元気が戻ったりする心情をうまく表現しています」(千葉県・ゾウさん・55歳女性)、「原作を読んでも、私の中で鉄平が“キムタク”に。祖父の肖像画は、木村拓哉さんをそのままおじいさんにした感じに見え笑えます」(福岡県・寺田順子・42歳)

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 仕事にクールで有能な派遣社員が登場する「ハケンの品格」は、自分の立場に置き換えて見ている人もいます。

 「私は契約社員でした。特殊なスキルを買われて仕事をしていたのに『社員よりも出来るなんて生意気』と退職に追い込まれて。自分のスキルしか信用できないという主人公の突っ張りは、痛いほど分かります」(東京都・伊藤朋子・41歳)、「あそこまで正社員をへこます能力にあこがれます。私もパート時代に身も心も腐ったサバのような課長とやりあったことを思い出しました」(福岡市・内野久美・68歳)

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 神楽坂の料亭を舞台にした「拝啓、父上様」には、若者も注目しています。

 「派手な事件が起こるわけではありませんが、のんびりした雰囲気の中におかしさや悲しさがあって、見た後はおだやかな気持ちになれます」(東京都・キムさん・14歳女性)

 夫の実家のしきたりに振り回される「エラいところに嫁いでしまった!」には「悪戦苦闘する嫁役の仲間由紀恵さんに毎回笑ってしまいます。本音をぶちまけた後に、家族の愛情を感じてホンワカとした気分にさせてくれるところも好き」(東京都・片野祐子・39歳)との声が。

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 最後は「花より男子2」です。

 「パート1の魅力的な登場人物、テンポの良い展開、笑えて胸キュンなストーリーに、生まれて初めてドラマに夢中になりました。パート2は前よりも切なく大人っぽい。“花男”中毒は続きそうです」(東京都・広田恭子・48歳)

 ◆記者もひとこと

 学生時代に見たNHKのドラマ「大地の子」では、残留孤児の息子と実父、そして慈愛に満ちた中国人養父の演技に涙しました。「華麗なる一族」の父子とは、時代も場所も環境も違いますが、同じ山崎豊子原作の小説をドラマ化したもので、互いの「愛憎」を比べてしまいます。男4人兄弟が人気少女漫画家という「ヒミツの花園」にも期待します。コメディータッチの中で隠された兄弟の謎が徐々に解明され、驚くような「オチ」がつくと良いのですが。

http://www.asahi.com/culture/tv_radio/TKY200702030191.html