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2007年02月03日(土) 00時00分

鳥取の食中毒 新たに父母ら発症朝日新聞

◆市教委 二次感染を状況調査◆

 鳥取市の第2学校給食センターの給食が原因の集団食中毒で、給食を食べていない父母らにも下痢や嘔吐(おう・と)の症状が広がっていることがわかり、市教委は2日、二次感染の状況調査に乗り出した。2日に新たに症状を訴えたのは27人で、発症者は1271人になった。

 市教委によると、相談窓口には2日までに「家族に感染した」という相談が6件寄せられた。市教委は同日、被害にあった17小中学校の児童・生徒に発症時間や診察の有無、家族の発症を調べる状況調査票を配った。26日の給食が原因とみられ、同日から1週間たっても発症する子どもがいることから二次感染の状況をつかむ。

 3日には検便で陰性だった同給食センターの調理員が給食を作り、衛生管理などをチェックし、鳥取保健所の指導を受けたうえで問題がなければ5日に給食を再開させるという。

 また、4日に入試がある私立鳥取城北高校は症状が特に優れないという南中学校の生徒1人に対しては同中学校の教室での受験を特別に認めた。
 石井信也・鳥取城北高校副校長は「一生を左右されかねない試験だからできるだけみんなと同じように受けさせてあげたい。今回は生徒にも保護者にも全く非がないと判断した」と話した。

 一方、鳥取市の竹内功市長はこの日の定例会見で「食の安全に対する認識が深まっているこの時期の発生は痛恨の極み。多くの人にご迷惑をおかけした」と陳謝した。

 小学4年と6年の子ども、夫とともに発症したという市内の女性(36)は「給食センター側の認識が甘かった。念には念を入れてほしい。子どもたちは『給食はもういい』と言っている。再開されても給食を全部食べきれるか……」と心配している。

◆調理器具からノロウイルス 鳥取保健所が検出◆

 集団食中毒の原因となった鳥取市第2学校給食センターをふき取り調査した鳥取保健所は2日、調理用のしゃもじ(長さ約1メートル)の取っ手からノロウイルスを検出したと発表した。また、25人いる同センター調理員のうち8人の便からノロウイルスが検出された。

 食材の検査結果はまだ出ていないが、調理場がウイルスに汚染されていたとみている。しゃもじは、26日の給食でスルメと野菜のあえ物を作る際に使ったという。

http://mytown.asahi.com/tottori/news.php?k_id=32000000702030002