東京・目黒区の自民党区議３人が、出席した政治資金パーティーの会費を政務調査費から支出したことについて、区監査委員は２日、「公費である政務調査費の使い方としては不当」とし、青木英二区長に返還を求めるよう勧告した。
同区の市民団体代表が監査請求していたもので、監査結果によると、３区議は２００５年に開かれた国会議員の政治資金パーティーに１〜３回出席し、３人合計で６万円を政調費から支払った。区議は「講演もあり、研修のために出席した。多くの区民と意見交換もできた」などと主張、区議会事務局も「調査研究に資するものなら支出は正当」との立場を取った。
しかし、監査委員は、政治資金パーティーの会費は「国民の浄財が基本」とした上で、会費の一部が政治活動資金になる以上、「公費の使途としては適正さを欠く」と指摘した。