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2007年02月02日(金) 00時00分

WEP(うぇっぷ/Wired Equivalent Privacy)読売新聞


絵と文・唐沢なをき

 無線LANを入れている人が増えましたね。複数のパソコンを使っているご家庭では、もはや定番と言ってもいいかもしれません。ひとり暮らしでも「ノートパソコンを食卓で使ったり、寝転がって使ったりするから」ということで無線LANを入れている方もいるようですワン。

 ケーブルの取り回しを考えなくていいのが無線LANの魅力ですが、そのぶんセキュリティのことを考えなくてはいけません。たまになんのセキュリティも無しで無線LANを使っている人がいるんですが、これは絶対にやめましょう。誰でも簡単に自由に接続できてしまうため、何かイタズラをされかねません。万一のときに責任を問われることになります。そのセキュリティの方法として知られているのがWEPですワン。

 WEPは無線LANの通信を暗号化する技術の1つです。送受信されている内容を暗号化し、通信を傍受されてもわからないようにします。暗号化したり、元に戻したりするときに、40bitのデータを使う旧方式と128bitのデータを使う新方式の二種類がありますワン。無線LANでは昔からある暗号化技術なので、古い機器でも新しい機器でも、ほとんどで対応しています。

 が、WEPにはさまざまな脆弱性があるという報告があり、現在はあまり安全な方式ではないという見方が一般的です。暗号化を解析するソフトも出回っているので、できれば使わずに新しい暗号化方式のAESなどを使いたいものですワン。WEPしか使えない環境の場合は、必ずほかのセキュリティと併用しましょう。

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/yougo/20070202nt02.htm