記事登録
2007年02月02日(金) 00時00分

カラオケ店 8割超、防火違反朝日新聞

 兵庫県宝塚市のカラオケ店で8人が死傷した火災を受けて、福岡市消防局が市内31のカラオケ店を査察したところ、8割超の26店舗で法令違反が見つかった。避難訓練をしてなかったり、避難通路が分かりづらかったりするケースが目立ち、消防局は改善を指導した。

 査察は、建物にカラオケ店しかない施設を対象に、1月23〜31日に実施。消防法が定める7項目について調査した。

 違法状態が最も多かったのは、消火や避難訓練の未実施で20店舗。うち6店舗は、市の講習を受けて資格をとる防火管理者すらいなかった。避難通路に段ボールや備品が置かれ、通りづらくなっているケースも14店舗あった。避難口のドアを施錠していた店もあったという。また、消火器の本数不足が4店舗で、火災感知器がカーテンで隠れるなど報知設備の不備が3店舗で、それぞれ見つかった。

 消防局の定期査察は1〜3年おきにあるが、カラオケ店は店員の入れ替わりが早く、防火態勢が徹底しない傾向があるという。
 市消防局は5日、市民防災センター(早良区)でカラオケ店向けの防火指導会を開くことにしている。

http://mytown.asahi.com/fukuoka/news.php?k_id=41000000702020003