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2007年02月02日(金) 00時00分

山崎製パン、不二家支援 トップ会談で合意 東京新聞

 期限切れ原料使用などの問題で業績が悪化している不二家の桜井康文社長とパン・洋菓子最大手の山崎製パンの飯島延浩社長は一日、都内でトップ会談を行い、山崎が不二家を品質管理の技術面で支援することに基本合意した。不二家への具体的な支援が決まったのは初めて。

 同社は山崎の支援を受け、操業が休止している洋菓子工場の再開を目指すとともに、経営再建を図る。

 会談では、山崎製パンによる不二家への資本参加も議論されたが、結論は先送りされたもよう。出資問題は今後の検討課題とされており、資本提携が実現すれば菓子業界再編につながる可能性も出てきた。

 不二家の販売休止は洋菓子や菓子製品、飲料にまで拡大。「ずさん」と批判された品質管理態勢を立て直して消費者の信頼を取り戻すため、山崎製パンに支援を要請した。

 山崎製パンは、同社の洋菓子工場などで採用している米国の衛生管理方法を用いた支援を表明。「ミルキー」などブランド力のある不二家の菓子と洋菓子事業を一体的に再生させることで、自社の事業にも相乗効果があると判断した。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20070202/mng_____kei_____002.shtml