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2007年02月02日(金) 00時00分

『業者の洗浄処理ではセレウス菌減菌できず』 自治医大付属病院 東京新聞

 自治医科大学付属病院(下野市)で昨年、入院患者がセレウス菌に集団感染し二人が死亡した問題で、同病院は一日、感染源の患者用シーツやタオルについて、「洗濯業者の工業用洗濯機ではセレウス菌は滅菌できない」とする調査報告書の内容を公表した。

 調査は、同病院の委託で国立大学付属病院感染対策協議会が実施。報告書によると、同病院のシーツなどを洗濯した業者は業務用洗濯機で八〇度、十分間の熱水処理をしていたが、同程度の熱水処理ではセレウス菌が除去できないことが判明。また、同病院内でのカテーテル交換が不徹底だったことも、感染の原因につながった可能性があるという。

 同病院は報告書を受けて、院内のシーツ、タオルなどについて医療用の高圧蒸気滅菌器での滅菌処理を実施。洗濯業者に対し、今後は洗濯機を十分洗浄するよう指導した。 (小倉貞俊)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/tcg/20070202/lcl_____tcg_____001.shtml