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2007年02月02日(金) 14時48分

「アパ」マンションの強度不足、千葉県が補強計画要請読売新聞

 富山市の水落光男・1級建築士による京都市内のホテルの耐震強度偽装問題で、千葉県は2日、水落建築士が構造計算し、アパグループが千葉県成田市で建築中のマンション「アパガーデンパレス成田」1棟(11階建て、44戸)を強度不足と認定し、アパ側に補強計画書の提出を求める方針を決めた。

 国の基準の74%しか強度がなかった。

 水落建築士による強度偽装問題で、マンションの強度不足が確認されたのは初めて。

 同マンションは5棟(1棟は駐輪場)あり、うち2棟について、指定確認検査機関イーホームズ(廃業)が昨年3月、「疑問点がある」と県に報告。県は工事の停止を指示し、構造計算をやり直した。その結果、1棟について、梁(はり)の鉄筋量などを巡り強度不足の可能性があるとした。

 これに対し、水落建築士は「問題ない」と主張。県は11月、日本建築防災協会に助言を依頼、同協会は、県側の主張を大筋で妥当との意見書を提出した。

 疑問があるとされたもう1棟について、県は強度に問題はない、と判断した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070202i307.htm