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2007年02月02日(金) 10時40分

証券持ち株会社への監督に意欲 日興不祥事で山本金融相朝日新聞

 山本金融相は2日の閣議後会見で、現在は金融庁の監督対象外となっている証券グループの持ち株会社を、新たに監督対象に加えることに意欲を表明した。日興コーディアルグループの不正会計問題を受けたもので、金融商品取引法の改正など必要な措置を検討する。

 山本金融相は「法人格が違っても、一体的に考えなければ片づかない問題もあり得るので、親会社を監督対象にする議論も当然視野に入ってくる」と述べ、監督対象の拡大に意欲を示した。

 グループの親会社として設立された持ち株会社が、金融庁による監督の対象から外れるのはおかしいとの指摘は、以前から出ていた。監督下に入れば、証券グループの経営に問題が生じた場合、金融庁は親会社である持ち株会社に報告を求め、業務の改善や停止、役員解任などを命じることができる。

http://www.asahi.com/business/update/0202/091.html