ＴＭやらせ／県教育長ら旅費返還へ（朝日新聞）

2007年02月01日(木) 00時00分

　別府市で０４年１１月にあった政府主催の教育改革タウンミーティング（ＴＭ）で、県教委の職員が質問していた問題で、深田秀生・県教育長は３１日、自身をはじめ１２人の県教委職員らに支給されていた旅費計２万３７０円について、各自で自主返還すると発表した。

　旅費については、おおいた市民オンブズマンが「違法行為への支出は認められない」として県教委に返還を求め、返還されない場合は住民監査請求を行うことにしていた。

　深田教育長は「質問をするように職員に求めた点が不適切であり、ＴＭへの出席自体は違法ではない。旅費も適切だと考えている」と話す一方、「住民監査請求になれば経済的、時間的な負担が生まれる。本来対処すべき他の課題に早く取り組むために、自主的に返還することにした」と説明した。

　これに対し、同オンブズマンの永井敬三事務局長は「本来は、深田教育長らがＴＭ問題で懲戒処分を受けた昨年末の段階で返還すべきだ。違法性をきちんと認めないなど、誠実な対応とは言い難い」と話している。