ステンレスの防臭効果は不当表示　販売２社に排除命令（朝日新聞）

2007年02月01日(木) 20時03分

　触媒作用でにおいを分解する効果があるとうたい、テレビ通販などで人気を集めていたステンレス製品「スメルキラー」は実際の効果を著しく誇張しているとして、公正取引委員会は１日、販売している東京都内の２社に景品表示法に基づく排除命令を出した。

　命令を受けたのはコラムジャパン（東京都千代田区）とテレビ通販大手のジュピターショップチャンネル（中央区）。いずれも、ドイツのゾーリンゲン市に本社があるジロンカ社が生産した製品を輸入販売していた。

　スメルキラーは直径５〜８センチの円盤状で受け皿に入れて使用するタイプや、直径約２センチの球状でなめて使用するタイプなどがある。両社は包装箱や通販番組で「約２０畳の空間を消臭！」「口の中に入れると不快なにおいを取り除く」などとＰＲしていた。

　公取委は両社に表示の裏付けとなる資料の提出を求めたが、においを消す原理を説明する化学式など、合理的な根拠は示されなかったという。