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2007年01月31日(水) 03時13分

「ビスタ」、一部ネットバンキングで利用できず読売新聞

 米マイクロソフトが30日に発売した新しいパソコン用基本ソフト(OS)「ウィンドウズ・ビスタ」を搭載したパソコンで、みずほ銀行や、りそな銀行、横浜銀行など一部のインターネットバンキングサービスが当面、利用できないことが明らかになった。

 インターネット接続業者(プロバイダー)の「ソネット」や「アット・ニフティ」などでも一部のサービスが利用できない。銀行や事業者は、ビスタの細かい仕様が決まってから準備期間が約2か月半と短く、システム対応が間に合わなかったためとしている。各社は安全性が確認でき次第、サービスを開始する。当面は、使い勝手が悪くなる場合があり、ビスタの売れ行きにも影響しそうだ。

 ビスタは約5年ぶりに「XP」を全面改良して30日に発売されたOSで、コンピューターウイルス対策や、音楽・映像データの管理機能がこれまでの「XP」に比べて強化されている。

 横浜銀行は、ビスタを搭載したパソコンでインターネットバンキングが正常に取引できるか確認中で、利用できるようになるのは4月以降としている。

 みずほ銀、りそな銀に加え、千葉銀行、静岡銀行、足利銀行などの地方銀行もビスタに対応したネットバンキングサービスを見送っている。

 一方、三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行、新生銀行などは、ビスタに対応した法人、個人向けネットバンキングを始めた。

 ソネットエンタテインメントが運営するネットサービス「ソネット」は、ビスタを搭載したパソコンではインターネット閲覧ソフトで利用できる電子メールが正常に動作しない。ニフティが運営する「アット・ニフティ」も電子メールを送る際に本人確認などに使う「電子証明書発行サービス」が利用できず、4月末までに対応する予定という。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070131it01.htm