不二家が31日までに審査機関から指摘された、不備は7項目に及ぶ。業界関係者は「指摘は広範囲で、問題の根深さを改めて感じる」と驚く。不二家商品への信頼回復を狙った再審査だが、むしろ「逆効果」となる可能性もある。
不二家にとって、卸売り菓子は売上高の約半分を占める事業だけに、同社幹部は「1月中の再認証に頼っていた。目算が狂った」と戸惑いを隠さない。期待していた卸売り菓子販売再開への道のりは一段と遠くなった。
流通現場での不二家の存在感は薄まるばかりだ。大半の小売りは、相次いで不二家の菓子販売を見合わせ、撤収した商品棚に他社の菓子を並べた。他の菓子メーカーは毎週のように新商品を発売しており、不二家が販売再開をねらっても、商品を並べる棚を確保する「場所取り競争」への参加は難しくなっている。
http://www.asahi.com/national/update/0131/TKY200701310384.html