記事登録
2007年01月30日(火) 20時25分

ヤフードームで賞味期限切れカレーパン ロイヤルなど朝日新聞

 福岡市中央区のヤフードームで営業している飲食店で、賞味期限切れの食材が使われていたことが分かった。ロイヤル九州の「ホークスカフェ」と、日本ウェンディーズの「ウェンディーズ」4店舗のうち2番ゲート前店で、両社がそれぞれ発表した。いずれもイベントのある日のみ開業しており、期限切れからロイヤルは最大2カ月、ウェンディーズは同5カ月過ぎたものが売られていた。

 不二家や全国の遊園地で賞味期限切れの食品販売が相次いだのを受け、ヤフードームを運営する福岡ソフトバンクホークスマーケティングが27日、ドーム内の飲食店15店舗の27ブースを立ち入り検査し、発覚した。

 ホークスカフェは昨年12月9日〜1月27日の7営業日のうち、昨年11月20日の賞味期限後にチキンカレーパン39個とジャワカレーパン28個を、1月5日の賞味期限後に「長崎角煮ラーメン(生麺(めん))」60個を販売した。

 カレーパンは自社工場で製造して瞬間冷凍し、販売段階で解凍。生めんは冷蔵すべきものを冷凍し、調理時に解凍していた。通常は開店・閉店時に在庫をチェックし、賞味期限の切れたものは廃棄するが、営業時に他店から出向いてくる料理長がマニュアル順守を怠り、期限切れに気付かずに販売したという。

 ウェンディーズでは27日の検査時に、賞味期限が昨年9月5日の冷凍チキンナゲットと11月24日のマスタード、1月24日のポーションマスタードが見つかった。9月6日〜1月27日の15営業日に、賞味期限が切れた食材を売っていた可能性があるという。販売数量は不明。

 ロイヤルと同様、在庫管理の不徹底が原因だった。問題の店は営業日が最も少なく、他の3店に問題はなかったという。今後はドームの4店舗を本社の営業本部が直接管理し、地域責任者が毎週棚卸しするなど管理を強化する。

 両社とも「開店の頻度が少ない不定期営業が最大の要因。連日営業している店や工場の管理体制に問題はない」と強調している。

http://www.asahi.com/national/update/0130/SEB200701300015.html