2007年01月30日(火) 20時30分

「岩盤浴から大量の菌」　業者が小学館など相手に提訴（朝日新聞）

　週刊誌に「岩盤浴施設で大量の細菌が検出された」などと掲載され売り上げが激減したとして、九州や中国地方の岩盤浴施設の経営者９人が３０日、「週刊ポスト」と「女性セブン」を発行する小学館（東京）と、「女性自身」を発行する光文社（同）を相手に、慰謝料など総額９９００万円の賠償と謝罪広告の掲載を求める訴えを福岡地裁に起こした。

　訴状によると、記事は週刊ポスト０６年９月１５日号、女性セブン同年１０月５日号、女性自身同年１０月３日号。「岩盤浴は細菌・カビがウヨウヨだ！」などの見出しで、都内の岩盤浴施設の床から一般家庭の床の２４０倍の細菌が検出されたとの内容だった。検出されなかったレジオネラ菌や水虫菌も検出されたように報じられたという。

　原告側は「雑誌が指摘する菌の数は、衛生上問題視するような数値でなく、誤解を与える」と主張。記事が原因で売り上げが急減した施設もあるとしている。

　両社は「提訴を確認していないためコメントできない」としている。

http://www.asahi.com/national/update/0130/SEB200701300016.html