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2007年01月30日(火) 00時00分

レモン、ワサビも捏造か 「あるある」問題 東京新聞

 関西テレビの「発掘!あるある大事典〓」の捏造(ねつぞう)問題で、新たにレモンのダイエット効果、ワサビの若返り効果で学者の研究を誇張して伝えるなどした部分があることが三十日分かった。

 昨年一月十五日の「正月太り解消?」では、東海学園大学人間健康学部(名古屋市)の三宅義明専任講師の論文を基に、レモンの減量効果を放送。番組内で実験を放送した後、三宅講師は、レモンの中性脂肪の吸収抑制についてコメントしている。三宅講師は東京新聞の取材に対し、「私の研究はそもそも短期的なレモンの動脈硬化の予防についてで、ダイエット効果があるとは言っていない。番組で行われた実験についても関与していない」としている。

 また、昨年三月二十六日の「ワサビで若返る」では、ワサビが脳を活性化させるとして、被験者十人がワサビの食前、食後で落ちてくる物差しの反応速度を測定。十人中七人に効果があったとした。

 番組で脳の活動についてコメントした磯子中央・脳神経外科病院の土田隆副院長は「統計学的に有意さを出すには、最低十八人の被験者が必要だった」としている。

※〓はローマ数字の2


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070130/eve_____sya_____004.shtml