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2007年01月30日(火) 11時15分

リッチランド会長ら16人、詐欺容疑で逮捕読売新聞

 全国の約1万人から500億円以上を集めた東京・北区の健康食品会社「リッチランド」が、架空の投資話で高配当を約束し、出資金をだまし取ったとして、警視庁と静岡、福岡両県警の合同捜査本部は30日、同社会長ら16人を詐欺容疑で逮捕した。

 逮捕されたのは、リッチランド会長の佐伯万寿夫容疑者(61)や、同社相談役の深山正規容疑者(62)など。

 調べによると、佐伯容疑者らは2004年2月下旬〜6月中旬、豊島区内の飲食店経営の女性(当時59歳)ら7人に、「海外の不動投資で、預けた資金が倍になる」などと架空の投資話を持ちかけ、計約4607万円をだまし取った疑い。

 佐伯容疑者らは、「5年で資金が2倍になる」などという「ヨーロピアンプログラム」のほか、深山容疑者について「欧州某国のファンドマネジャーになったので、半年で出資金が倍になる」と宣伝するなど、架空の投資話を次々にねつ造し、99年秋ごろから5年余りの間に、1口50万〜300万円の出資金を500億円以上集めていた。

 このうち約100億円については、欧州の銀行の複数の個人口座に送金され、投資された形跡がほとんどなく、残る約400億円も諸経費に使われた以外は、新たな出資者から資金を集め、別の出資者への配当に回す自転車操業に充てられたとみられている。

 捜査本部では、詐欺容疑で逮捕状を取った残る1人の行方を追っている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070130it03.htm