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2007年01月30日(火) 11時07分

ゲイツ会長、新OSビスタPR「使いやすく安全性向上」朝日新聞

 米マイクロソフト(MS)は29日夕(日本時間30日早朝)、新しいパソコン用基本ソフト(OS)「ウィンドウズ・ビスタ」の個人向け発売に向けて当地で記念イベントを開いた。ビル・ゲイツ会長は「画像などのデジタルデータの管理や検索がより簡単になり、安全性も高めた」と、約5年ぶりとなる新OSをアピールした。

 ビスタは各国で30日に発売され、時差のため主要市場では日本を皮切りに欧米と続く。スティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)はイベントで「一両日中に70カ国、19カ国語版が発売される」と述べ、年内に99カ国語に対応する計画を明らかにした。

 ゲイツ会長は、パソコン普及を加速させた「ウィンドウズ95」を例に引き、ビスタが「『95』に匹敵する」と強調した。だが、市場には「まだ使えるパソコンを買い替えてまでビスタ搭載機を、という人は多くない」と冷めた空気もある。

 開発の遅れで発売が当初予定の06年末からずれ込み、ビスタ待ちの消費者の買い控えで昨年のパソコンの年末商戦が低調だった。メーカーはパソコンの販売を押し上げる効果を期待している。

 MSも06年10〜12月期決算が大幅減益で、ビスタに合わせ、ワープロや表計算ソフトを刷新した「2007オフィスシステム」を発売。「新OS特需」を見込む。

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 日本では各地の家電量販店などが30日から「ウィンドウズ・ビスタ」を発売。東京・秋葉原の「ヨドバシカメラマルチメディアAkiba」では、同日午前0時から販売を始め、詰めかけた客が次々に購入した。

http://www.asahi.com/business/update/0130/093.html