記事登録
2007年01月30日(火) 00時00分

「納豆」ねつ造 チェック7度素通り 東京新聞

 納豆の実験データ捏造(ねつぞう)が発覚し、打ち切られた情報番組「発掘!あるある大事典2」について、制作の関西テレビ放送は二十九日、大阪市北区の本社で記者会見し、今月七日放送された問題の番組では、局として七回のチェック機会がありながら、捏造が見抜けなかったことを明らかにした。 

 社内調査の中間報告では、「納豆」を取り上げた一月七日の放送分は、同局から発注を受けた制作会社「日本テレワーク」が、さらに別の制作会社「アジト」に発注して制作したと説明。同局も取材ビデオなどをチェックしたが、捏造に気付いたのは放送後だったと説明した。

 一方、みそ汁にダイエット効果があると紹介した昨年二月の放送でも、内容を捏造していた疑いがあることが二十九日、出演した米国研究者のメールによる本紙への回答で分かった。

 捏造の疑いがあるのは昨年二月十九日に放送された「衝撃!味噌汁でヤセる!?」。この中で、みその専門家としてテキサス工科大のキム・サンウー助教授を紹介し、日本語吹き替えと字幕によって「朝食にみそ汁を取ることはダイエットには効果的ですね」などと発言したように流した。しかし、キム助教授は本紙の質問に、「みその減量効果については発言していない」と答えた。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070130/mng_____sya_____008.shtml