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2007年01月30日(火) 00時00分

iPodで運動測定読売新聞


靴の底のセンサーが走りを計測して、「iPod」に無線送信する

 お正月太りで体が重い。とは言え、一人で黙々とやるジョギングやウオーキングは退屈だ。そんな運動が苦手な人向けに、携帯音楽プレーヤーと運動靴を組み合わせ、音楽を聴きながら楽しく走り、走行距離や消費カロリーを自動的に記録してくれるシステム「Nike+iPod」が登場した。(長谷部耕二)

STEP1  ナイキの専用靴を準備

 携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)ナノ」(アップル)と「スポーツキット」、専用運動靴「Nike+(ナイキプラス)」の三つを準備する。

 まず、スポーツキットに入っているセンサーを、運動靴に付いたくぼみにはめ込む。次に、CDやネット上で購入した音楽をiPodに保存するための無料ソフト「iTunes(アイチューンズ)」をアップルのホームページからパソコンにダウンロードする。

 インストール後、iPodの運動メニューを画面から選ぶ。普通は「基本」、時間を決めて走る時は「タイム」を選ぶ。走行距離や消費カロリーの設定もできる。これで運動前の準備は終了だ。

STEP2  パソコン接続、データ表示

 iPodに入れた自分の好きな曲を聴きながら、ランニングするだけで、走りのデータがiPodに記録される。運動靴内のセンサーには高感度の加速度計が組み込まれており、運動データを測定して、iPod側に無線送信する仕組みだ。

 走る時間や距離を設定した場合、目標に到達すると、iPodが「終了です」と音声で知らせてくれる。

 自宅に戻ったら、iPodとパソコンを接続。運動したデータがiTunes経由で、ナイキ社の「ナイキプラス」のホームページに登録される。1・5キロ・メートルを11分で走り、129キロ・カロリーを消費した。最初はこんなものか。

STEP3  三日坊主防ぐ仮想レース

 運動の大敵は三日坊主。日本や世界のライバルと競争してみよう。このホームページの「コミュニティー」には走った距離や時間、最速タイムに応じて、男女や年齢ごとに月別、週別の順位が掲載される。

 まだ全部で12キロ・メートルしか走っていないので、走行距離の世界総合ランキングは8万6462位。トップは何と3143キロ・メートルも走っている。けれども、国内40〜44歳の男性順位では、今週434位。これなら地道に走り続ければ、順位を上げていけそうだ。職場や学校の仲間でグループを作り、1か月で誰が最も長い距離を走れるか、とか、誰が100キロ・メートルを一番早く走り終えるか、といった競争をすることもできる。

電池切れには注意 走る途中で立ち止まったり、iPodが電池切れになると、データの記録が中断することがあるので注意。 消費カロリーの記録は肥満が気になる人の健康管理にも使える。 走るのがつらい時は「ロッキーのテーマ」や元気の出るロック調の曲で。

記者の感想

 ナノ以外のiPodやナイキプラス以外の靴は使えず、ともに価格が1万円を超すため、出費がかさむのが難点。最新型の携帯音楽プレーヤーや運動靴を買いそろえる機会と割り切った方が良いのかも知れない。

毎日の体調 パソコン管理

Nike+iPod Sport Kit
 音楽とジョギングを楽しみながら健康が維持できる。専用シューズのセンサーから、距離、消費カロリーなどを無線でiPod nanoに転送する。iPodをパソコンにつなぐと、専用サイトがデータを管理してくれる。自分のベスト記録に挑戦したり、サイト上でほかのランナーと仮想レースする楽しみも。アップルコンピュータ 標準価格3400円。

健康管理
 「エクセル」で毎日の体温、脈拍、体重を入力して管理する。記録したデータをグラフ表示でき、毎月の平均値もわかる。URLは、http://www.vector.co.jp/soft/win95/home/se358354.html

(YOMIURI PC編集部)

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/dennou/20070129nt0b.htm